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瞑想ガイド;身体・空間・気づきの瞑想

瞑想のやり方を共有できて,嬉しく思います。
とてもシンプルです。

背中をまっすぐに伸ばします。
ただまっすぐに、完璧でなくても良いです 。
完璧に座らなくてはと 思わないで 、背中を伸ばすだけ

次に目を閉じてください。
眠っている時のように 目を閉じます。
硬く力を入れすぎたり 意図的にはしません。

次に身体の筋肉を リラックスさせます。
頭の筋肉をリラックス。
額・顔・耳・頬・ 喉・上半身・腕・手の平・下半身 そして足
完全にリラックスします。

ただ、背中はまっすぐのまま、首を少しだけ前に傾けます。
頭の重みが首に乗って、落ち着いているように、無理なくくつろげます
体の各部がその下の部分に支えられています。

こんな風に、くつろいでいるよう感じると同時に、何かしっかりした感じがあります。
そのバランスを見出します。
体全体はくつろいでいて、体の各部分が上下に繋がって、それと同時に、自分に内なる強さを感じます。
背中はまっすぐ
重さを少し感じることも あるでしょう。
何らかの感覚を感じることもあるでしょう。
でも、ありのままにしておきましょう。
体の中に何を感じようとも、それに気づいて、ありのままにしておく。

私が子供のころ、父がよく言っていました。
「身体を座蒲に休めて、心を 身体に休める」
そうすると心と身体が 一つになります。
心が身体の中に入っていきます。
身体を意識して、身体の中の感覚に注意を向けます。

良い気持ち、喜び、快の感覚(至福感)または不快感、身体の凝り、痛み、
ニュートラルな感覚、ヒリヒリした感じ、あるいは、何も感じない。
どんな感覚にも、ただ気づいて、ありのままにしておきましょう。
数秒やってみてください。 気づいています。 くつろいでいます。

次は、気づきを広げていきましょう。
身体の外へ。
もしかしたら、周囲に何か音が聞こえるかも
または、匂い、肌に感じる感覚。
部屋の温度が少し暑いとか寒いとか、
騒音、人の話し声、車・電車・飛行機が動いている音や、お隣からの騒音。
何でも気づいているだけです。
単に知るだけです。音があると認識するのです 。
すると気づきがより開かれて、広大になります。
そこに留まって、どんな現象にも気づいている。
ほんのわずかの間やってみましょう。

気づきを広げていきます。
みなさんの 身の周りを超えて、空間を感じます。
上にある空間に気づきます。 さらに遠く、そして深く 。 

すべての現象は、空間に生じ、空間で変化し、空間に消えていきます 
雲のように、空間に生じては、空間に留まり、空間に消えていく。
それでは気づきを さらに広げていきましょう 
雲を超えて、宇宙空間へ。
そこは無限です。
あらゆる方向に、広がる空間は、いたるところにも、そこにあること。
気が散ってしまっても構いません。
少しの間 そこに留まります。
それでは ゆっくり目を開いてください 
今ここにいてください。ここに、体だけではなく、心も休めます 。

心をどうやって休めますか。
例えば、運動が好きな人は、公園でジョギングをしたり、山へハイキングに行ったり 。
ほんの数分か数時間。
例えば1時間ジョギングを終えた後、ゆったりした椅子に座ります。
または岩とか芝生に座ります。 
そして大きく息を吐いて、「はあ〜」。
ただくつろぎます。
瞑想しなくてもいいのです 。
心をありのままに休めます。
体も休めます。
休めるだけ。 ほんの少しの間。
たぶんこう思うでしょう。 「いろんな思考が浮かぶ、たくさんの感情が心に沸き起こる、こんな感情をどうしよう、こんな思考をどうしよう」
答えは同じです。 
先ほどと同じように、ただ気づいているままにします

思考や感情があるなら、それに気づくだけです。
頭の中で、おしゃべりが聞こえるなら、それらに目を向けて観ることです。 
そして、気づいて、ありのままにしておきます。
身体に気づいているのと同じようにー 音や感覚に気づいたようにー 同じ方法で思考と感情にも気づきを向けます 。
来るに任せ、去るに任せます。
もし気づくことができないのなら、それでも構いません。
心は概念を超えた状態にあります。 
この状態は、長くは続きません 。
ほんの数秒間だけ。

繰り返して言うと、思考や感情や形・音・匂い、何でも 気づくだけです
ほんの数秒間だけ。
心に何か生じたら、身体の中に生じたら、知覚の中に生じたら、気づくだけ。
ありのままにしておきます。

この気づきを活用しましょう。 
この開かれた、気づきを、あらゆる状況においても活かすのです。 
人生において、日常の生活活動の中で、一瞬一瞬の繰り返し。
いつでもどこでも。
週7日。一年365日。

こうして、喜びに満ちた 安らかな気持ちで、心を満たすことは可能なのです。
内なる慈愛と智慧を育むことができるのです。





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